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専門家が独自の目線で選ぶ「時代を表すキーワード」。今回は、マーケティングライターの牛窪恵さんが、「美容睡眠」について解説します。

自分に合った枕で肌をケアしよう

「春眠暁を覚えず」との言葉があるが、あなたはぐっすり眠れているだろうか。ある調査では、「睡眠に不満がある」と答えた人が9割以上。とくに女性に多いのが「寝ても疲れがとれない」など、睡眠の質への不満だ(2019年、フジ医療器調べ)。近年は自分に合う枕、いわゆるオーダーメイド枕が、健康や快眠を打ち出すケースも増えている。

ニューミンの枕は、「肌にやさしいまくら(粒わたタイプ・パイプタイプ)」と「髪にやさしいまくら」がある。後者は通気性の良いウレタンを使用し、波型構造で蒸れにくい設計だ(写真提供◎西川)

 

西川株式会社が、新たな寝具ブランド「newmine(ニューミン)」でコンセプトに据えたのは、「美容睡眠」。「忙しい毎日の中で、睡眠の時間を『美意識の習慣(時間)』に変えてほしい」という、女性社員らの願いから誕生した。

人気の「肌にやさしいまくら」(1万6000円、税別)のオーダー方法はこうだ。スマートフォンでニューミンのサイトにアクセスし、診断手順に従って顔の正面と横顔の写真を撮影し、送信する。するとフェイスラインと後頭部から頸椎のラインが測定され、最適な枕の高さが判明。そのデータをもとに小さなパッドやマットレスで高さを微調整することで、頰が圧迫されにくい枕が完成する。

これにより睡眠中、肌にかかる圧力を最大約50%軽減できる。西川によると、実は合わない枕で眠ることで頰に余分な圧力がかかり、シミやしわの原因となる「メラニン色素」が多く発生する懸念もあるとのこと。自分にピッタリの枕で眠ると血流がスムーズになり、代謝が改善され、肌を健やかに保てるという。

ほかにも、肌タイプ別に素材や表面加工を変えたピローケース、肌を押さえるだけで吸水できるタオルなどをラインナップ。昨年11月に大阪の大丸梅田店に1号店がオープンし、今年1月からはサイトでの販売も開始した。

安眠できて「美肌」をしっかりキープできる寝具を、あなたも一度試してみては?