散歩道で出会った癒やしの存在

退院して2ヵ月。自宅周辺を軽く散歩するようにはしていたが、お隣さんの助言に従い、少しずつ範囲を広げていこうと決意。すると、嬉しい出会いがあった。ゴールデン・レトリバーのワンちゃんと飼い主さんだ。

散歩中に何度か顔を合わせて飼い主さんと言葉を交わすうち、ワンちゃんが私の姿を遠くから見つけてくれるようになった。人間の年齢だと、私と同世代らしい。朝と夕方に散歩していると聞き、私もその時間帯に歩くことにした。

会えない日が続いたときは、わざわざ散歩のコースを変更してわが家に立ち寄ってくれることも。飼い主さんは、「金本さんのおうちに行くよと言うと、いつもとコースが違うのに、ここまでまっすぐ歩くのよ」と教えてくれた。

玄関先でしばらく遊んだ後、こちらを何度も振り返りながら帰っていく姿を見ていると、退院してからのつらさが吹き飛んでいく。