実は骨折がきっかけで、もう一つ出会いがあった。入院中、院内で親しくなったAさんだ。彼女も股関節の手術をしたばかりで、初めはリハビリ代わりに廊下を歩きながら雑談していたが、いつの間にか私的な話までするように。
「退院したら遊びに行くね」「お互い頑張ろう」と約束し、私が一足先に退院した。
その1ヵ月後、彼女も無事に退院。報告を兼ねてわが家を訪ねてきてくれた。日々の困りごとや気をつけていることなどについて情報交換しつつ、以前、自宅で開いていた茶道教室を再開したと伝えると、自分も参加してみたい、と言う。
歩行はまだ不自由だが、その目はやる気に満ちている。彼女は月1回のペースで教室に来るようになり、私はその日がとても待ち遠しくなった。教室の準備にも自然と気合いが入る。きっとこの先、私の元気の源であり続けるだろう。
お隣さんにワンちゃん、飼い主さん、そしてAさん……。紛れもなく私の支えになっている大きな宝物だ。
ケガをしなければ得られなかった出会いに心から感謝し、このご縁をこれからも大切に広げていきたい。