食生活にもけっこう気を使い、なるべく身体にいいものを食べるようにしています。実は好き嫌いが多くて、お肉は苦手。80歳くらいまで、あまり食べませんでした。
私は祖母に育てられましたが、あの世代の人はあまり肉を食べないので、子どもの時からお肉に縁がなかったんです。でも、高齢になると動物性たんぱくが大事だとお医者様から言われ、80を過ぎてからお肉を食べるよう努力しています。
以前は相当、無茶をしたものですが、今は「あまり無理をしない」がモットー。撮影場所が遠い時は、「すいません、行かれないんです」と、失礼させていただくこともあります。最近は離れていてもリモートでやり取りできるので、そういう方法も取り入れていますよ。
そして、仕事期間中は集中して取り組むけれど、それ以外の時期はなるべくゆったり過ごすようにしています。最近は旅行にも行かないし、あまり外出もしません。無駄な努力はしないんです(笑)。とはいえ、出かけない日も、昼寝はしません。
やはり自分の身体は、自分で管理しないと。だって、誰も管理してくれませんものね。もちろん、しんどいなぁと思うこともありますよ。でも仕事の場では、多少しんどくても、それを見せないようにしています。相手に気を使わせるようでは、プロデューサーとして失格です。
ですからちょっと見栄をはって、現場では杖もつきません。普段は、年齢のことも忘れています。そうでないと仕事はできません。以前、本のタイトルにもしましたが、歳は取り除く、つまり「トル」ものだと考えています。