(『八月の声を運ぶ男』/(c)NHK)

NHKは2025年8月13日(水)に、本木雅弘主演の戦後80年ドラマ『八月の声を運ぶ男』を放送する。

生涯をかけ、1000人を超える被爆者の「声」を録音し、未来へ遺したジャーナリスト・伊藤明彦の実話を元に、原爆によってもたらされた数奇な出会いの物語を、広島に育った池端俊策が描く。

物語は高度成長を遂げた1972年の日本。もはや戦後ではない、日本人の誰もが豊かさを追い求めていた時代が舞台となる。

そんな時代のすう勢に逆らうかのように、本木雅弘が演じる長崎の放送局出身のジャーナリスト・辻原保は被爆者の声を集めだす。

当時は、まだ原子爆弾の被害は生々しく、被爆者体験はそもそも語るべきものではなかった。そんな中での被爆者体験の録音は、周囲からも理解されない孤独で過酷な作業だった。

そして、辻原は一人の被爆者・九野和平と運命的な出会いを果たす。九野が語る「声」に心を激しく揺さぶられる辻原。この「声」を伝えていきたいと思う一方、その「声」は多くの謎に満ちていて――。

 

九野和平役・阿部サダヲ

 

忘れられない被爆者体験を語る九野和平役に、現在放送中の連続テレビ小説『あんぱん』でパン職人・屋村草吉役が好評の阿部サダヲ。

また、2026年度後期連続テレビ小説『ブラッサム』のヒロイン役を務めることが発表された石橋静河が、辻原が働くキャバレーのホステス・立花ミヤ子役を演じる。

その他、九野の姉役に伊東蒼、辻原が通う被爆者団体の事務員・恵木幸江役に尾野真千子、長崎の放送局の元同僚・賀川満役に田中哲司の出演が発表されている。