『なんで私が神説教』(写真提供:日本テレビ)

<前回のあらすじ>

静を『人殺し』と中傷するビラを貼ったのは、浦見の彼女で元教師の愛花(志田未来さん)だった。浦見が言うには、愛花は『SEE』こと静の言葉が妹を死に追いやったと思い込んでいるらしい。

事情を聞いた京子は「愛花さんと話がしたい。彼女に会わせて」と浦見に頼み込む……。そんなことが起こっているとはつゆ知らず、静は担任教師になって初めて《穏やかな日曜日》を迎えようとしていた。

先日の退学騒動以来、森口は不気味なくらい鳴りを潜め、生徒たちのトラブルもない。今日だけは何にも振り回されず、自分のことだけを考える日曜日にする!はずだったのだが……。

午前中、静はジムで気持ちのいい汗を流すものの、珍しく聖羅(岡崎紗絵さん)からランチに誘われ、乗ってしまったことが運の尽き……。聖羅はランチの途中で突然、「財布がない!」。もしかしたら職員室に財布を置き忘れたかもしれないという聖羅に付き添い、静も学校に行く羽目に。

するとどういうわけか、学校で聖羅の元カレ・山崎(前原滉さん)と鉢合わせ!「なんでここにいるの?」と聖羅が唖然としている間に、山崎はダッシュで逃げ出し、男子トイレの中にこもってしまう!

山崎に未練タラタラの聖羅は「もしかしてヨリを戻しに来たのかも」と都合よく考えるが、いくら呼んでも山崎はトイレから出て来ようとせず……。一体何が目的なの!?

さらに、補習授業のため学校に来ていた大口(野呂佳代さん)と教頭・新庄(小手伸也さん)は、別れ話がこじれて修羅場を迎えていて……。

一方。補習授業を受けるはずの静の生徒・西畑塁(林裕太さん)は「やる気がしない」と授業をサボり、野球部の練習をボーっと眺めるばかりで……。

一連のやりとりを黙って見ていた静のイライラがついに爆発!「いい加減にしてもらえませんか!?」。

日曜日が台無しになって我慢ならない静は、考えをまとめる時間もないまま、言いたいことをぶちまける!

「人は生きていけば…心に多くの荷物を抱え込むことになります…。荷物っていうのはどんなに大切なものでも、増えるほどその重さにつぶされるの。前に進めず、それに固執して…負の感情に支配されることもある…。だから…過去の栄光を過去の恋を…やってしまった後悔を…全部取っておかないで忘れてください!何かを忘れるって大変だけど…その努力があなたを幸せにするから!聖羅先生、大口先生、そして西畑くん、もう忘れなさい!」――。

静の言葉が、それぞれの胸に刺さり――。

一方、校長・京子は静を恨む元教師・愛花に会いに行っていた。京子と対峙した愛花は「私は麗美静を許さない…私は花恋を失った悲しみと憎しみを絶対に忘れない!」と和解に応じない構えを見せる。

がっかりして愛花のマンションから出て来る京子を、浦見が待っていた。

「僕は愛花の心を救うためならなんでもします」――。