ちょっとした挨拶がいざという時の助けに
こうした物騒な世の中では、ご近所とのコミュニケーションがますます重要になります。悪質な訪問業者や空き巣、強盗犯は、地域を見まわったうえでターゲットを定めるもの。そのため、地域住民の皆さんで警戒を強めることが、エリア全体の防犯対策につながります。
その第一歩は、挨拶です。犯罪者は顔を見られることを嫌います。普段見かけない人がいたら、顔を見ながら挨拶をしましょう。声かけに抵抗があるなら、顔を見て会釈するだけでもかまいません。地域全体でこうした挨拶を心がけるだけで、犯罪者が「あのエリアは狙いづらいな」と感じ、ターゲットから外す可能性が高まります。
不審者や不審車両を目撃したら、必ず110番通報をしてほしいですが、ハードルが高いと感じる方は、警察相談専用電話「#9110」番でもかまいません。警察官が積極的に見まわるようになれば、犯罪者にとって居心地が悪くなります。
とはいえ「ご近所づきあいは苦手」という方は、無理に距離を縮める必要はありません。戸建て住まいなら家の近くで、マンション住まいなら建物内や敷地内で顔を合わせた人に挨拶をするだけでも十分です。多少なりとも顔なじみになっておけば、いざという時にきっと役立つはず。
特にひとり暮らしのシニア女性は「つながりが身を助ける」と考え、ご近所と良好な関係を築いて安心・安全な暮らしを送りましょう。