推しを探そうかな

ダンス経験がなかったので、鳴海が踊るシーンは練習しました。曲も覚えやすくてキャッチ―だったので撮影でも盛り上がりましたね。

途中で色んな思いを表す3人の鳴海が現れるのですが、いちばん右の鳴海は「自由に踊っていい」と言われました。ダンスになっていない動きをしていますが、楽しそうでオリジナリティがある動きです。

私は人生で「推し」がなかったので、推しがいるとこんなにも楽しいんだと感じました。鳴海は職場でも推しの話をしていますし、ハマるものがあったら毎日職場でもキラキラできる。私も推しを探そうかなって思っています。食べ物の推しとかいいんじゃないかなって(笑)。

<婚活がうまくいかない鳴海に、職場の後輩・那須田優弥(佐野勇斗)は「結婚すれば安心って昭和の発想ですよね」と切り込む。さらに、鳴海が良かれと思って義理の妹に送ったメッセージは、余計なお世話ともいえる内容だったため、弟から苦情が来てしまう>

(『ひとりでしにたい』/(c)NHK)

那須田優弥役の佐野勇斗さんはすごく器用で面白い役者さんです。原作漫画をかなり読み込んでいるようで、どこか冷めている感じが原作の那須田に寄せていると思います。

鳴海は、那須田の言葉で、よりよく死ぬためによりよく生きることを考え始めます。ちゃんと自分らしく生きることは、焦って自分を安売りすることでもなければ、婚活することでもない。もちろん婚活したい人はすればいいと思うんです。

でも、鳴海のように本人が求めていないのに周りの声で焦って婚活するのは違うんじゃないかな。