宿屋飯盛・きよ・長七
■宿屋飯盛(やどやのめしもり)
大田南畝に学び、狂歌四天王の一人に数えられた狂歌師。日本橋で宿屋を営んでいたことが狂名の由来とされる。 狂歌集の編集・出版で蔦重と協力し、天明8年には、歌麿とともに狂歌絵本『画本虫撰(えほんむしえらみ)』を刊行し、狂歌師の地位を不動のものにした。蔦重が亡くなった後、蔦重の墓に碑文を残す。
【又吉直樹さんコメント】
江戸狂歌文化の礎を築いた宿屋飯盛。自らの職業を読み込んだこの狂名が、なんとも楽しいですね。現代に置き換えるなら、「定食屋厨房」や「酒場店長」といったところでしょうか。言葉遊びと向き合いながら、風刺の眼を研ぎ澄ませていたのでしょう。このたびは貴重な機会に恵まれましたので、飯盛の感覚に少しでも触れてみたいと思います。
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■ きよ
のちの歌麿の妻。とある場所で、喜多川歌麿と出会い、妻となる女性。歌麿の画風にも、大きな影響を与える存在となる。やがて、激動の時代の中で、二人の運命も変化していく。

【藤間爽子さんコメント(大河ドラマ初出演)】
いつか大河に出演したいという私の夢が叶いました。ありがとうございます。私の役は、のちに歌麿の妻になる女性・きよだそうです。史実では歌麿さんに妻がいたかどうかはわかっていないそうですが、私なりに想像を膨らませながら、歌麿の妻ということ以前に、1人の女性として、強くべらぼうの世界で生き抜いてみようと思います。皆様に楽しんで頂けますように。わたしも初めての大河、存分に楽しみます。
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■長七(ちょうしち)
新之助の住む深川の長屋のそばに暮らす大工。短気でケンカっ早いが、理不尽を見過ごせない真っ直ぐさを持つ。度重なる天災や、その影響による米不足で混乱する江戸市中で、生活に困窮する市民のリーダー格の一人として、新之助と共に世の流れに立ち向かう。

【甲斐翔真さんコメント(大河ドラマ初出演)】
憧れの大河ドラマへの出演、大変嬉しく思っています。約5年ぶりのドラマ出演になるのですが、緊張する間も無く、すぐに作り込まれたセットと雰囲気に身を任せることができました。大河ならではの雰囲気を楽しみながら、物語のメッセージを視聴者の皆さんに伝えられるように頑張ります!