【宇治田の家族】
●宇治田小百合(うじたさゆり)役/二階堂ふみ
宇治田洋一の妹。夫は日中戦争で戦死した。娘の初子と実家に戻り、兄の洋一、弟の英二と4人で暮らす。両親は赴任した満州で軍と対立し謎の死を遂げた。以来、権力に抗する兄を、心配しつつ敬い支える。
●宇治田英二(うじたえいじ)役/杉田雷麟

宇治田洋一と小百合の弟。作家志望で、兄とは異なり楽天的な性格。長らく経済的に兄に支えられてきたが、ようやく出版社への就職が決まった。その矢先、予想だにしなかった展開を迎える。
【宇治田の上司】
●井川忠雄(いかわただお)役/別所哲也

宇治田が勤める産業組合中央金庫の理事。戦争回避のため渡米して、和平交渉の土台作りに尽力する。近衛首相や陸軍首脳にも近く、総力戦研究所設立に伴い、頭脳明せきな宇治田を研究員に推薦した。
【内閣総理大臣】
●近衛文麿(このえふみまろ)役/北村有起哉

TADAYUKI MINAMOTO
近衛首相の直属機関として設立された総力戦研究所が開戦後をシミュレートする一方、近衛は首脳会談での和平交渉を模索。しかし、統帥部や世論を抑えきれず、昭和16年10月に総辞職し、政権を手放す。