【陸軍省・幹部】

●武藤章(むとうあきら)役/中野英雄

陸軍少将。軍務局長として陸軍省の軍略・政略の実務責任者だった。国力差から対米戦争は不利と考えて、外交による和平交渉を支援した。しかし、陸軍内で勢いづく開戦強硬派との衝突は避けざるを得ず…。

●西村良穂(にしむらよしほ)役/江口洋介

陸軍中佐。陸軍省軍務局高級課員。総力戦研究所を作ったメンバーの一人であり、宇治田と内密に通ずる。 次第に開戦に踏み切らざるを得なくなる東條の孤独に側近として寄り添いながらも、戦争回避を模索する。

●東條英機(とうじょうひでき)役/佐藤浩市

陸軍大臣のち総理大臣。開戦強硬派だったが首相就任後は天皇の意向で和平交渉を模索。開戦を求めて激化 する世論や軍部と、天皇への忠誠のはざまで苦悩する。誰よりもシミュレーションに関心をもっていたが…。

●宇治田洋一(うじたよういち)役/池松壮亮

産業組合中央金庫(現・農林中金)調査課長。模擬内閣では「内閣総理大臣」に指名される。軍への反感からシミュレーションに消極的だったが、厳しい現実を知り「開戦を避けるべき」と動き出す。