愛知は「いいとこ取り」の最高の土地

先日「東京に住んでいる人が羨ましい」というエッセイを書いたところ、yahoo!ニュースでたくさんのコメントをいただいた。

「東京に住んでいる人が羨ましい」 記事URL https://fujinkoron.jp/articles/-/17709 

「岡崎が名古屋から電車で20分は盛ってる」なんて声にはグサーッと胸をえぐられた。
すいません、盛りました。岡崎駅から金山駅まで最短でも26分。名古屋までは32分だ。
それを「名古屋まで20分」と盛るところにすでに私の田舎コンプレックスが全開。開始たった10行程度で小者感が炸裂していて恥ずかしいったらありゃしない。

要約すると、愛知の田舎でくすぶっていた私が都会への漠然とした憧れと「何者かになりたい」という承認欲求を胸に上京するも、結局何者にもなれずに夢破れ故郷へUターン。しかし、いまだにあのキラキラした世界や、そこに暮らす人々への嫉妬が消えないという内容だ。

中でも多かった反応が「愛知はほどよく都会で自然もあってちょうどいいだろ」という声。

「そうそう、そうなんだよ! それは分かってるんだよ」

コメント欄に対して思わず声が出てしまった。確かにその通りなのだ。

交通の便もいいし、経済面でも豊か。名古屋にいけばなんでも揃うし、東京へも大阪へも新幹線ですぐ行ける。生活コストも高くなく、のびのびと子育てができ、人も多くない。
大都市圏でありながら豊かな自然と歴史を併せ持つ街。まさに「いいとこ取り」の最高の土地じゃないか!

実際、私も「愛知って名古屋の中心部以外は田舎だよ」と自虐しているくせに、他人に「遊びに行っても何もないよね」と言われると、カチンとくる。
「そんなことないから! 三河武士ゆかりの地がいっぱいあるし、文化も伝統もたくさんある。ジブリパークだってレゴランドだってあるし、山も海もある。TOYOTAもあるんだぞ!」と、ついつい熱くなってしまう。

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誰かが愛知の魅力を発信しているのを見ると「いいぞ、もっとやれ! 愛知万歳だ!」と応援してしまうし、コメダ(名古屋市創業)のドリンクやフードのデカさに他県民が驚いているのを見ると「そうだろう、そうだろう? コメダはすごいだろう?」と誇らしく思う。
先日、『婦人公論.jp』で青木さやかさんが愛知県の尾張旭市のふるさと大使としてその魅力を綴ったエッセイを読んだ際も「伝えてくれてありがとう!」と強く思った。