出生の真実をどう伝えよう

いまは仕事を続けながら、夫と協力し、実家の両親の助けも借りて、赤ちゃんを育てています。寝返りにつかまり立ちと、発育も順調です。日に日にできることが増え、見せてくれる表情も変わっていく。血のつながりはないけれど、この子は私たちを選んで来てくれたのだと、日々実感しています。

生活はこれまでと一変しました。子ども中心で進んでいく日常に戸惑うこともありますが、それも含めて、家族になっていく幸せを感じています。彼は見事なパパぶりで、「それ以上されたら、私になつかなくなっちゃう!」と言いたくなるくらい。なにせ「チャイルドマインダー」ですから、オムツ換えなどお手のものです。(笑)

今回、私たち夫婦は、特別養子縁組で子どもを授かった経緯を公表することにしました。周囲には、「なぜ?」とも言われます。でも、隠さなくてはいけないことは何一つしていませんから。

さまざまな親子の形があっていい、と私は思います。一つの選択肢として、特別養子縁組という制度があることを正しく知ってほしい。そして、この子が成長したときに、特別養子縁組の親子が特別視されないような世の中になっていてほしいのです。そのためにも、まずは私たち自身がオープンにして生きていこう、必要なことはお話ししていこうと決めました。

子ども自身には小さいうちから、出生の真実を伝えるつもりです。でも、いつ、どのように伝えるかは、じっくり考えていきたい課題。子どもの性格や成長に合わせて、いま、このとき、というタイミングを見極めたいのです。そういう意味でも、わが子から目が離せません。離すつもりもありません。

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