女性に多い悩みはデリケートゾーンのにおい

一方の加齢臭は、50代以降に増えてくる特有のにおいのこと。

「加齢により抗酸化力が低下すると、皮脂が酸化しやすくなり過酸化脂質が増加します。過酸化脂質が皮膚の常在菌に分解される際に『2-ノネナール』という物質が生成され、枯れ草や古本のような独特なにおいを発するのです。加齢臭というと中高年男性のイメージが強いかもしれませんが、閉経後の女性は皮脂を抑制する女性ホルモンが減るため、皮脂分泌が盛んになって加齢臭も増えてきます」

女性の悩みとして多いのが、デリケートゾーンのにおいです。

「膣も腸と同様に、細菌叢によって『膣内環境』が保たれています。しかし、女性ホルモンの減少によりバランスが崩れて悪玉菌が増加すると、においを発しやすくなる。加えてアンダーヘアに付着した尿や便も悪臭の一因になります。対策として、レーザー脱毛するのもひとつの選択です」

ほかにも頭皮や足、口臭など、体臭が発生しやすい場所は全身に存在します。(参照)