十数年後に自分の歯を残す提案をしてくれる医者なら◎

条件1

全体を見て総合的なケアを提案してくれる

みなさんは痛みがあったり、歯が欠けた、詰めものが取れたなど、具体的な症状がある時に歯医者さんに行くことが多いと思います。そこで、悪い歯を治療したり、詰めものを新しいものに取り換えるだけで終わってしまうのか。それとも、口の中全体を診て現在の問題点や将来的なケアについて提案してくれるのか。その対応によって、今後もつきあいたい先生かどうかを見極めることができます。

もちろん、選ぶべきは後者の先生です。たとえば、取れた詰めものをただ取り換えるだけの対症療法では、同じようなトラブルが起こる心配が残ります。詰めものがなぜ取れたのか、原因をきちんと突き止めてから治療するのが、信頼できる医師といえるでしょう。

1本の歯だけを診るのではなく、口腔全体の症状を改善し、健康を守ろうとする。そして、患者さんが20年後、30年後の未来も、自分の歯で食事ができるように、治療計画や日ごろのお手入れを提案してくれるのが、本当の意味でのいい歯科医なのです。
 

条件2

「削る」「抜く」の決断をせかさない

かつては虫歯といえば、削ったり、神経を抜いたり、抜歯したりすることが当たり前に行われていました。そうやって歯を失った後に施されるのが、差し歯やブリッジ、インプラント、入れ歯などの代替治療です。ところが近年の調査により、自分の歯が残っているか否かが生活の質や寿命を大きく左右することがわかってきて、たとえ虫歯であっても、できる限り温存していくことが歯科治療の新常識になっています。

こうした変化の一方で、いまだに「虫歯だから削らないとダメ」「すぐに抜かないと大変なことになる」などと、脅迫めいた言葉で“削る”“抜く”の決断を急かす歯科医師は少なくありません。その背景には、歯を“削る”“抜く”処置は診療報酬(保険診療の際に医療行為等の対価として医療機関に支払われる報酬)が高く、医師にとってメリットが大きいという実情があるからです。

でも実は、歯というのは意外に鈍感な器官で、虫歯になってぐらついていても、状態にもよりますが、10年くらいもたせることが可能です。すぐに“削る”“抜く”をすすめる医師は要注意。温存できる方法はないか、ぜひほかの歯科医院に足を運んで意見を求めてください。