セールストークが巧みな歯科医が増えている?

条件5

スキルと知識のアップデートを怠らない

歯科技術は日進月歩です。確かな技術を持っているといわれた評判の歯科医師でも、研修会や勉強会に参加して技術や知識、情報をアップデートしなければ、いずれ時代に取り残されてしまいます。10年、20年も前のレベルで止まったままの治療を受けるなんて、患者にしてみればたまったものではありません。

では、医師が自ら研鑽を積んでいることをどうすれば確かめられるでしょうか。ホームページがある医院の場合、歯科医師が集まって行う勉強会についての報告が載っていることがあります。また、受付で予約をする時、カレンダーに「医師が学会出席のため休診」と書かれていたりするのも、参考になりますね。

一定以上の経験年数を積み、論文を提出したり、研修に参加することで受けられる、特定分野の「認定医」の資格を持っていることも判断材料の一つになるでしょう。もちろん、勉強したからといって必ずしもそれが身についているとはいえませんが、研究に前向きで努力していることは評価できると思います。
 

条件6

保険がきかない高額治療に誘導しない

こんな話を患者さんから聞いたことがあります。長い間デンタルケアを怠って、虫歯や歯周病で歯がボロボロになり、ある歯科医院で診察を受けたら、治療にかかる金額が数百万円と聞いてびっくりした、と。インプラントや高価な材質の被せものなど、保険がきかない自由診療をあえてすすめて、法外な治療費を得ようとする歯科医師が少なくないことは確かです。

一方で、歯の被せものに使われる白いレジン(歯科用プラスチック)は見た目がきれいだし、保険が適用されて治療費も低く抑えられるので患者さんに人気がありますが、いい歯科医師はこれを安易にすすめません。それは劣化が早く、汚れが付着しやすいため、二次的な虫歯や歯周病を引き起こすリスクが高いから。結局、数年後に被せものの取り換えが必要になるなど、患者さんの負担がかえって大きくなるのです。

つまり、「安かろう悪かろう」もあるということ。大事なのは、なぜそれだけの費用がかかるのかや、治療のメリット・デメリットについて納得がいくまで説明を受けることです。見積もりを出さない、見積もりを出しても内訳を細かく聞くと嫌がる医師は論外! 長く自分の歯で嚙み続けるためには、医師から「うるさい」と思われるくらいの患者でいることです。

一つ注意したいのが、歯科医師の巧みなセールストーク。はじめは「保険で治療できます」と言っておきながら、途中で「これは保険では治せません」と前言を翻して自由診療に誘導する。あるいは、見積もりで高めの金額を伝えておいて、「特別に値引きします」などとお得感を出し、高額な治療を受けさせようとする。こうした常套手段にだまされないよう、冷静に判断することを心がけましょう。