QRコードをスマホで読み取り初期設定をしてからスタート。上のデバイスはスマホとBluetoothでつないでからパジャマズボンのおへその位置に引っかけて使用。寝姿や寝具の温度などをキャッチする

眠りを可視化できる計測アプリ

そもそも自分の寝姿やいびきを知ることはできない。最近はそれをリアルに見せてやろうという親切な睡眠アプリがあるというので使ってみることに。

「ブレインスリープ コイン」(8800円)は、ウエスト部分にデバイスを装着し、アプリと連動させると睡眠の質やいびきの回数などをリアルに解析してくれる。さらに、良い眠りを得るためにはどうすればいいか、課題と対策を教えてくれるそう。

願ったり叶ったりな話だけれど、使うには《スマホにインストール》という難関を突破せねばならない。ええいと意気込んで商品についていたQRコードを読み込んだまではよかったものの、想像以上に設定で難儀した。

さてさて、1日目の朝。スマホアプリを開くと見覚えのある睡眠グラフが出てきた。目覚めた状態の「覚醒」から深い谷にストンと落ちて「深い睡眠」になり、それから「レム睡眠」と「浅い睡眠」を一定のリズムで繰り返すあのグラフだ。

で、私の睡眠は、寝つきは悪くなくて、すぐに深い眠りにつくけれど、その時間が短い。理想は90分なのに20分。翌日も翌々日もそうで、長くて30分だ。

睡眠時の寝言や咳はノイズとして感知し、「激しい」「大きい」「小さい」「静か」で示して、それぞれの時間を表示。それとは別にいびきの回数や睡眠時無呼吸症候群の危険度も知らせてくれる。さらに寝返りの回数やあおむけ、横向き、うつ伏せの寝姿勢など事細かに教えてくれるのだ。

驚いたのは、ほんの数秒だけどいびき音が録音されていること。私はこんなにおっさんみたいな大きないびきをかいていたのか!! とはいえ毎日違う測定データが出るから、朝起きるのが楽しみに。

注目は、毎日《あなたへのアドバイス》が表示されること。たとえば「睡眠スコアが悪い状態です。毎日7時間以上の睡眠を取るようにしましょう」とか。それを実行するための《おすすめの記事》が記載されていて、親切のうえにも親切。というか正直、鬱陶しい。寝起きに老眼鏡をかけて細かい字を読むのは負担が大きいのよ。でもこのアプリが画期的であることは間違いない。