<あらすじ>
ラジオドラマ『やさしいライオン』は、たくさんの人の耳に届いていた。
しかし、登美子(松嶋菜々子さん)の反応が気になり、浮かない顔の嵩(北村匠海さん)。
のぶ(今田美桜さん)から事情を聞いた羽多子(江口のりこさん)は、数日後、登美子を家に連れてくる。
羽多子が『やさしいライオン』の話を切り出す。だが、つれない態度の登美子は、「育ての親の千代子さんは、きっと感激して涙を浮かべたことでしょうね。私はなんとも思いませんでしたけど」と返す。
のぶは嵩の登美子への思いを伝える。だが、登美子は「あんな物語に感動する人の気がしれないわ」と辛らつだった。
そして、帰ってきた嵩が感想を聞くと、登美子は「嵩、あなたもっとずるくなりなさい。あんな甘ったるい話を作っているようじゃ、頭のなかが透けて見えるようだわ」「だからその年になっても代表作もないのよ」と厳しい言葉を浴びせる。
そんな登美子に羽多子が「久しぶりに会うた息子にそんなことしか言えんがですか。こんなに優しい息子はどこ探してもおらんがですよ」と怒ると、登美子は「私の期待を裏切ってばっかり」と反論する。
そこから登美子と羽多子はヒートアップしていき、にらみ合いに。