「ありがとう」の対義語は「当たり前」

なぜ、私たちは感謝を忘れがちになるのでしょうか。それは、いてくれること、してくれることを「当たり前」と思っているからです。

「ありがとう」の語源は「有り難し(ありがたし)」です。「有ることが難しい」「めったにない」ことへの感謝の気持ちを表しています。つまり、「ありがとう」と思えないということは、「当たり前」と思っているからなのです。

(写真提供:Photo AC)

果たして、それは本当に「当たり前」でしょうか。

組織で働くことは、皆が他の誰かに支えられているということです。

誰かが電話に出てくれて、受付対応してくれて、清掃をしてくれて、仕事が回っている。オフィスがきれいなのは、誰かが整理整頓や掃除をしてくれているからです。きれいに保たれているのは当たり前ではなく、誰かの行動や努力の結果なのです。立場が上とか下とか、そんなことは関係なく、お互いが敬意を持って働くことができれば、誰でも感謝できることは見つけられるはずです。