パーマヘアはいまや自前です
ペー ピンクを着るようになったのは、先天的に派手好きな奥さんの影響。もともと僕はいたって地味な人間なんです。
パー子 そう。出会った頃は紺のスーツで胸にハンカチ入れて、髪は七三だったんですよ。それじゃあ目立たないからって、私がどんどんピンクに染めていきました。
ペー 最初はもちろん抵抗ありましたよ。でもそれで実際に、林家ペアでの仕事がどんどん増えていったからね。特に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の演出家だったテリー伊藤さんが、「テレビはビジュアルが命なんだから。もっと派手にしてもいいくらいだ」って後押ししてくれたのが大きいね。
パー子 髪形もね、ピンクを着るには頭が地味だと負けちゃうから、お兄ちゃんにもパーマをかけさせて。
ペー この人が郷ひろみさんの大ファンで。有名人の写真を撮り始めたのも彼の追っかけだったからなんです。ひろみさんのお母さんは原宿で美容院を開いていて、僕の髪も長いことそこでやってもらった。
パー子 ひろみさんはデビュー当時、こういうクリクリのアフロヘアをしてたでしょう。それを真似て。
ペー とても気さくなお母さんで、テレビで僕を見ると「ペーさん、そろそろパーマが取れてきたんじゃない?」って電話をくれたものです。
パー子 何十個も小さいロッドを巻くのが面倒なのか、最近はこういうクリクリアフロをやってくれる美容院がなかなか見つからなくて。仕方なく私が、仕事の前にカーラーで巻いてこの髪形に仕上げています。
ペー タクシーで仕事先に移動する間も巻いたまんま。それで2年前のお正月だったか、浅草演芸ホールの前からの生放送でカーラー付けたまんまテレビに映っちゃって。(笑)
パー子 なんか絵になってたのか、あまりに自然体だったのか。だーれも指摘してくれなかったの。
ペー 奥さんは、染めなくても髪が真っ黒。頭の中と一緒で若々しい。
パー子 あらーッ(笑)。でもあまり真っ黒だとピンクと合わないので、帽子をかぶったり、カールのつけ毛を付けて遊んでいます。いくつになってもおしゃれしなきゃ損だと思って。