意外かもしれないが
しかし今回は40度を超える熱だという。そんなことは初めてである。思い返してみれば熱を出すということ自体珍しい。
佐藤愛子のエッセイなどを読んでいる方にとっては意外かもしれないが、祖母は風邪とか病気などの類には極端に臆病で、「私は平熱が低いから36.8度は高熱だ、コロナかもしれない」などと言って寝込むような人だった。
それが40度である。「いよいよ祖母も弱ったか……」と一瞬思ったが、よくよく考えると「101歳で40度の熱を生み出せる肉体である」というのはある意味恐ろしい生命力である。