想像とは違うおもしろさ

松野家のシーンはユーモアにあふれている(『ばけばけ』/(c)NHK)

<時代の変化についていけず、大きな借金を作ってしまった父・司之介(岡部たかし)。ラストサムライとして髷を切らない祖父の勘右衛門(小日向文世)。トキは極貧生活を送りながらも、家族仲良く暮らしている。高石さんが本格的に登場したのは第1週の第5回。明治19年、18歳になったトキは、織物工場で働き、松野家の借金返済の日々を送る。脚本のふじきみつ彦さんは、ドラマ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』などを手掛け、何げない日常の愛おしさや心温まる瞬間をとらえた物語に定評がある>

トキの人生は始めのうちは壮絶で、うらめしい日々が続いていました。そんな中でも、笑い合える人たちと日々生活を送っています。序盤はいろいろなことが巻き起こりますが、途中から何もなくなる。

でも、何もなくなった時のふじきみつ彦さんの脚本がすごく面白いんです。きっと想像とは違うおもしろさがある。ぜひ、私たちを見て、クスッと笑っていただけるような朝ドラをお届けしたいと思っています。

高石あかり

松野家のみなさんとは本読みの段階から、家族のようでした。セットでお芝居を演じるようになって、よりつながりが深くなったと感じています。

トキの父・司之介を演じている岡部たかしさんは、脚本のふじきみつ彦さんとずっと一緒にお仕事をされてきました。本読みの時から、笑いの間や、台本にお芝居を預けることとか、いろんなことを学ばせていただきました。