ヒロイン・トキを演じる高石あかり
高石あかりさん(高ははしごだか)がヒロインを務める連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK総合/毎週月曜~土曜8時ほか)。明治時代を舞台に、松江の没落士族・小泉セツをモデルにした物語。セツの夫は、怪奇文学作品集『怪談』で知られる小泉八雲です。ヒロインの松野トキ役を高石さん、夫で小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにしたレフカダ・ヘブン役をトミー・バストウさんが演じ、怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描きます。「朝ドラのヒロインが夢だった」という高石さんに作品への思いを伺いました。(取材・文:婦人公論.jp編集部 撮影:本社 武田裕介)

朝ドラヒロインは夢

<物語が始まったのは明治初期。武士の時代が終わり、人々の価値観や暮らしが急速に変化していくころ。ヒロインのトキは、没落士族の娘だ>


小さい頃から朝ドラのヒロインになるのがいちばんの夢でした。だから、俳優としてというよりも高石あかりとして今、すごく幸せです。クランクインする前にいろんな人から「撮影は大変だよ」と言われていたのですが、毎日すごく楽しい。

「いつかはしんどくなるだろうな」という思いもある一方で、「こんなに私は体力があった?」と感じることもあって、日に日に自分が強くなっている気もします。『ばけばけ』を終えたときに体力おばけになっているかもしれません。

もしかしたら、いつか本当にしんどくなる時が来るかもしれませんが、それもいい経験になると思っています。