イラスト:小林マキ
家事も子育ても十分がんばってきた。そろそろ自分の時間を楽しもう……と思っているのに、なかなかそうもいきません。それはいったい誰のせい?(構成=武香織 イラスト=小林マキ)

義父の介護をめぐって夫と義妹の板挟み

約2ヵ月前、ひとり暮らしの義父が脳梗塞を患い要介護の身に。“長男の嫁”の私は、義妹と協力して、介護にあたるつもりでした。

ところが夫は「あんな奴の面倒をみる気は一切ない。君が介護するのも許さない!」。実は、夫は幼い頃、ことあるごとに父親から殴られた経験が。6年前に義母が亡くなってからは、まったく実家に顔を出さなくなっていました。

夫の言葉をそのまま伝えると、義妹は「兄のわがままを聞いている場合じゃない。なんとしてでも説得してください!」ときっぱり。

何度か「父親のためじゃなく、妹のためと思って」と夫を口説いたものの、黙り込むばかり。一方、義妹の不満も膨らみます。3日に1度は電話をよこし、「まだ、手伝えないんですか?」と……。介護が始まればもっと大変なはずなのに、入り口にすら立てません。

(62歳・パート)

 

離婚した娘には自立心のカケラもなく

結婚を決めた際、「仕事は続けなさい」と忠告したのに、専業主婦の道を選んだ娘。出産からわずか1年半後、夫のモラハラが原因で離婚をして、わが家に出戻りました。

そしてわかったのは、娘には「子どもとふたりで生きていく」自立心は皆無ということ。「お母さんとお父さんが、明日、交通事故や心臓麻痺で死んだらどうするの? 頼らないで」と脅したら一応パートに出ましたが、保育園の手続きも時期を逃したので、孫の世話は私任せ。家事にしても、「仕事以外の時間は、子どもと触れ合ってあげたい」と都合のいい解釈でまったくやりません。

夫は娘の言いなりで、孫のこともご機嫌なときだけ可愛がり、ぐずれば私に放り投げます。「子育ては終わった!」と心底喜べる日は、はるか遠い……。

(58歳・パート)