お世話になった兄夫婦ともめたくないのに

私の両親と相性が悪く、結婚以来、ほとんど顔を合わせなかった夫。兄夫婦が両親と同居しているので、私も何となく足が遠のいていました。

昨年、父が亡くなり、葬儀後、実家の土地と建物をどうするかで、家族会議をすることに。母の死後は、義姉が家事をこなし、父の介護も引き受けてくれました。両親の面倒をこれっぽっちもみてこなかった私にとっては、当然、実家は兄夫婦のものという認識です。

ところが、夫がまさかの自己主張を始めたのです。「法的には、全部売り払い分配するのが筋」と。その場が険悪なムードになったのは、言うまでもありません。

それなのに「何も関与してこなかった私たちに、意見する筋合いはない!」という言葉をとっさに飲み込んでしまった私。いまだに解決の糸口が見つかりません。

(55歳・公務員)

 

自立した子どもの代わりにやってきたのは

「同僚が入院して、飼えなくなっちゃったんだ」。夫がいきなり2匹のトイプードル、「あんず」と「もも」を連れて帰ってきたのは、3年前。ひと言の相談もないことに腹が立ったけれど、犬は嫌いではないので、「責任を持って世話をする」という夫の言葉を受け入れました。

しかし、蓋を開けてみれば、夫が餌やりや散歩をしたのは数えるほど。私にせっつかれると「ごめん。大事な仕事を抱えていて、犬にまで気が回らない」なんて、謝罪の安売りと捻りのない言い訳ばかり。

小型犬とはいえ、寄り道好きな「あんず」とせっかちで先を急ぐ「もも」のリードを同時にさばくのは至難の業で、もうクタクタ。ようやく子どもが巣立ち楽になったのも束の間、ペットのケアに翻弄されている哀れな私がいます。

(56歳・通信企業)