御三家のうち武蔵高校は……
御三家のうち武蔵高校(練馬区)は、根津嘉一郎(東武鉄道社長)によって七年制の旧制高校として設立された。宮沢喜一(元首相)や有馬朗人(元東京大学総長)が学んだ。
新制になってからは西室泰三(東芝社長、東京証券取引所会長)、水島昇(医学者、生物学者)、國中均(航空宇宙工学者)、守谷慧(日本郵船勤務。高円宮家・絢子さんの夫)などが卒業生。
平成のはじめには80名程度の東大合格者数を出していたが、その後漸減(ぜんげん)して、現在は20名台に低迷している。2025年度の東京大学合格者数は、23名。校舎は、西武池袋線江古田駅から500メートルほどのところにある。
※本稿は、『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
開成、灘だけじゃない!
地方の隠れた伝統校から躍進する首都圏進学校まで、難関大学へ圧倒的な合格者数を誇る高校の真の実力がこの1冊に。
出典=『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(著:八幡和郎/ワニブックス)
八幡和郎
国士舘大学大学院客員教授、歴史家・評論家
1951年、滋賀県大津市に生まれる。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。北西アジア課長、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任。在職中にフランスの国立行政学院(ENA)に留学。現在は国士舘大学大学院客員教授を務めるほか、歴史家、評論家として活躍中。著書は160冊を超え、ベストセラー『江戸三〇〇藩 最後の藩主』(光文社新書)のほか、『誤解だらけの韓国史の真実』(清談社)、『安倍さんはなぜリベラルに憎まれたのか』『令和太閤記 寧々の戦国日記』『日本人がコロナ戦争の勝者となる条件』(ワニブックス)、『民族と国家の5000年史』(育鵬社)、『日本人のための日中韓興亡史』(さくら舎)、「誤解だらけ」シリーズ(イースト新書)、『消えた都道府県名の謎』『消えた市区町村名の謎』『消えた江戸300藩の謎 明治維新まで残れなかった「ふるさとの城下町」』(イースト新書Q)など、日本史、西洋史、東洋史から政治、経済、文化など多方面でリベラル・アーツを重視する斬新な視点で話題となる。最近では『検証 令和の創価学会』(小学館)がベストセラーになった。