漫画原作では「実在感」を大事に
<漫画好きで知られる岡山さんは、漫画原作の実写化の経験も豊富だ。映画『キングダム』シリーズでの尾平をはじめ、個性的なキャラクターも多く演じてきたが、『ひらやすみ』のヒロトは、どこにでもいそうな雰囲気の青年だ>
漫画原作の実写化にはこれまでも参加してきました。実写になると、実際にアリだと思えるかどうかの「リアリティライン」がよりハッキリします。人物造形の外側を漫画のキャラクターのようにすると、「実在感」が薄れてしまう。
『ひらやすみ』のセリフは基本的に原作を踏襲していますが、文字や言葉は同じでもどういうニュアンスで伝えるのか。そこは監督と都度話し合ってきました。
漫画のキャラクターがセリフを言うことと、肉体を持った俳優がセリフを言うことは意味合いも印象も違うし、対極に感じられることもありうる。