エレジーが似合う大泉洋
<ちょっとした横領で会社をクビになり、妻から離婚を言い渡され、財産も失い、人生詰んだサラリーマン・文太(大泉洋)。謎の会社「ノナマーレ」の採用試験で社長の兆(岡田将生)からカプセルを飲むよう勧められる。採用がかかっていたため、文太が思い切ってカプセルを飲むと“ちょっとだけエスパー”になってしまった。文太を夫だと信じ込むかりそめの妻・四季(宮崎あおい、「崎」は正しくはたつさき)と社宅で同居しながら、仲間とともに世界を救う日々。そんな文太に課された不条理で不可解なルールは“人を愛してはならない”ということだった――>
文太は、大泉さんをイメージしながらキャラクターを作る「あて書き」をしています。大泉さんとはドラマ『ラッキーセブン』(フジテレビ系、2012年)でご一緒しました。
硬軟取り混ぜた演技で、笑いとシリアスを行き来できる方。コミカルだけれど哀愁があってエレジーが似合うんですよ。
大泉さんは一見、三の線に見えて、実はちょっとかっこいい。「コミカルな人がたまにかっこよくなる瞬間」を求める人間心理はあるので、文太もちょっとだけかっこよく見える時がある。大泉さんの演技はさすがですし、のびのびと演じてくださっています。