一気に核心に

<伏線を張り巡らせた緻密な脚本だけに、『ちょっとだけエスパー』は毎回SNSで話題になる。ターゲットのために四季も巻き込みエスパーたちが奮闘した第2話。幸せな未来が訪れたと思われたがラスト、急展開を見せた>

映画や単発のドラマとは違って、連ドラは実質45分の積み重ね。各話にとらわれず大きな絵巻物を作る意識でいます。いろんなドラマがあっていいけれど、私個人としては「最後まで見てよかった」と思える何かが欲しい。見終わったときに、連続ドラマを見たという満足度が、ある程度必要だと思うタイプの人間です。

(『ちょっとだけエスパー』/(c)テレビ朝日)

長崎の端島を描いた『海に眠るダイヤモンド』や沖縄が舞台の『フェンス』は1年がかりで取材しましたが、『ちょっとだけエスパー』はほとんど取材をしていません。現代劇だしSFファンタジーなので、とにかく各人物の人生と、フィクションとしての物語を描いていけばいい。

そういう意味で非常に楽しく、力を抜いて書かせてもらっています。ただ、リアルとのバランスは意識しているので、視聴者の方が物語についていけるように、助走期間は長くとりました。そこから一気に核心に迫るような展開にしています。

この先にちょっとだけ、バトルもありますし、終盤にかけてSFの色合いが濃くなります。「SFを待っていたみなさんお待たせしました!それ以外のみなさん、振り落とされないでくださいね」という思いです。

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「ちょっとだけエスパー」 
テレビ朝日系 毎週火曜 夜9:00〜
【脚本】野木亜紀子
【音楽】髙見優/信澤宣明
【出演】大泉洋/宮﨑あおい/ディーン・フジオカ/高畑淳子/宇野祥平/北村匠海/岡田将生
【監督】 村尾嘉昭/山内大典