「いつかは絶対に美しい鍋を」

じつはこの買い物、昔のトラウマが影響しています。20代で結婚した当初、義理の両親との同居からスタートしました。台所に跋扈していたのは、おばあちゃんのアルミ鍋。色気もへったくれもありません。「いつかは絶対に美しい鍋を」と若かりし私は夢見ていました。

それからウン十年。ようやく叶った美しい鍋は、軽量のアルミ鍋に反発するかのように重量感たっぷり。「重たい鍋を使って腕力鍛えるぞ」などと気合いが入ったものです。アルミ鍋の恨みは怖いですね。

『モノが減ると心は潤う 簡単「断捨離」生活』(著:やましたひでこ/大和書房)

さて、1つ3万円ほどのル・クルーゼの鍋。5つのタイプを1つひとつ順に揃えていきました。最初に標準サイズを1つ。それから大勢のお客さまのために、やや大きい楕円のモノを1つ。さらに、ごはんを炊くのに使う小さめのサイズを1つ。

そしてフライパン。深みがあるためパスタやそばを茹でるのに重宝しています。本来の使い方ではないかもしれませんが、ひとり暮らしだから自由に使っています。やかんだけは、やや大きすぎてあまり出番がないのですが。

<『モノが減ると心は潤う 簡単「断捨離」生活』より>