能面を前にした治済
今回のドラマ中盤、唐突に治済が能面を選ぶシーンが挿入されます。
せみが鳴く中、広間に広げた22枚の能面のうち、治済が顔にあてていたのは「泥真蛇」の面。
「女の怨霊で、激しい怒りを象徴した」泥真蛇を顔から外すと、なぜかしっくりこない表情を見せる治済。
あらためて見渡すと、別の面に目を留め、笑顔を見せます。
そして手に取ったのは「俊寛」の面。
そのまま「島流しにされた悲観と憔悴を表現した」という俊寛を付けると、副音声では<能面の奥に、笑みがこみあげる>との解説が流れます。
すると能面を付けたまま、治済は納得したように何度もうなずくのでした。