ささ、下城されよ
それからドラマ後半。
ロシアとの交渉を滞りなく終えて、大老になれるものと考えていた老中・松平定信でしたが、家斉や治済の罠にはまり、そのまま失脚へ。
他の老中のなかにも味方がおらず、孤立した定信は怒りに震えます。
その様子をしばらく満足げな顔で見ていた治済。
「越中。」と呼びかけると、「上様のため、徳川のため、まこと我が息子のためご苦労であった。ささ、下城されよ。心おきなく願いをかなえよ」と退室を命じます。
定信が広間を出ると、一斉に笑い声をあげた一同。
その後、布団に顔を押し当てながら「私ではないか! 嫌がられようとも煙たがられようとも、やるべきことをやり通したのは私ではないか!」と怒りを爆発させた定信。
それから涙を浮かべ、血走った眼で「クズどもが…。地獄へ…地獄へ落ちるがよい!」と言い放つのでした。