部署の大ピンチが!

このネガティブ思考は、私だけでなく部署全体にも悪影響を及ぼしていました。会議で誰かが案を出すたび、「それをやるとリスクがある」と真っ先に否定的な意見を出します。

時には、「前の部署でも似たようなことをやって失敗していた」という話を持ち出し、全員の士気を下げることもありました。

 

 

それから約1年。所属部署に大きなピンチが訪れました。ある大口クライアントが急遽、商品の納期を前倒ししてほしいと依頼してきたのです。しかし、ほかの案件でスケジュールは一杯。対応する余裕はほとんどありませんでした。

急遽開かれた会議で、上司は真っ先に、「無理だ」と言い放ち、最初の納期の通りで進めたいという意向をあらわにしました。

たしかにリスクはあるけれど、ここで成功したらクライアントともより強固な信頼関係が築ける。そう思った私も、最若手ながら勇気を出して、「みんなで協力すれば何とかなるかもしれません」と発言。

結局上司が折れて、全員でこの困難に立ち向かうことになったのです。