安易な矯正器具は筋力低下につながる可能性も…

足裏のどこに重心がかかっているのかは、特殊なマットの上に足をのせると簡単に確認できます。

多くの方が、かかと部分の色が濃く、5本の足指ははっきりと写っていません。つまり、かかと重心で浮き指なのです。また土踏まずもしっかりと空いている人が少なく、小さくなっています、これは足裏の筋肉が弱くなっているということです。

対策としては、インソールあるいは土踏まずのアーチをつくる補強具を靴の中に入れて、足裏のバランス、力を補強するという方法があります。

ただ、多くの補強具は歩きやすくするだけのもので、足裏のバランス矯正や筋肉を強化する働きは薄いようです。本当に改善が期待できるものは、その人の足型を正確に測定し、それに合わせてオーダーで作り込むようなタイプになり、金額的にもかなり高額になります。

イメージ(写真提供:Photo AC)

実は弊社でもこのオーダーの矯正具を扱っていますが、ここまでの矯正具を使っていらっしゃる方はほとんど見かけません。しかし安易な器具の利用は、コルセットをしているとそれに頼ってしまい筋肉が弱まるのと同じで、長い目で見れば、足底筋や足指筋の機能低下につながることが多いと思います。

また地味ですが、「足指ジャンケン」や「かかと上げ運動」といった筋力トレーニングを続けることも一助となります。