離婚しなかった理由は?
度々離婚しようと思っても結婚生活を続けてきたのは、仕事が継続しているから。いつも先の仕事を考えてしまうんです。 何回か「ここは別れても大丈夫かな?」と思うタイミングで、タイタン所属で顧問弁護士の橋下徹さんに相談しましたがうまくいかなかった。
20年くらい前、橋下さんから「本当に離婚したい場合は何も悟られずに、いつものように太田さんを送り出して荷物だけまとめて出てきてください」と言われたので、その通りにしました。「けんかして出てくると絶対にお互いにいき違いが出てくる。いつものように出てきてくれたら後は私たちがやります。それがいちばん円満です」という話でした。向こうに書いてもらうだけの状態の離婚届を持って家を出た後、私の仕事場で橋下さんが数時間、話を聞いてくれて。
そこで橋下さんが「一回、太田さんと会って話したほうがいいですよ」「光さんは何時に終わるんですか」と言い出した辺りから怪しくなってきて。橋下さんが「僕が呼びますから。一緒に食事でもしましょうか?」と。それでお寿司屋さんへ。3人で話しているとき、私が太田について少し過剰に文句を言ったんでしょうね。橋下さんから「僕の妻がそんなことを言ったらちょっと許さないですよ」と言われてしまって、私、泣きました。
その場に至っても、太田は何もわかっていない。だって、けんかもせずに私は普通に家を出てきたわけですから。「なんで急に離婚の話をしているんだろう」と思っている。「橋下さんにも私のことを分かってもらえてない」と思うと「なんだ、これは」と悲しくなりました。私、めったに泣かないのに。でも、橋下さん、「この時は感動の涙かと思った」と今も冗談で言っています。私は本気でしたけど。
その日はもう「仕方ない」とあきらめました。その後も橋下さんに何回か相談しています。さすがに橋下さんも「次相談されたら離婚させた方がいいだろう」と思っているような気もします。
