生粋の大阪人で、西洋志向のモダニスト

大正から昭和初期にかけて活躍し、日本人としての油彩画を追求し続けた大阪出身の画家、小出楢󠄀重(1887~1931)。彼は西洋美術由来のテーマを、日本に暮らす私たちにとっても実感できるように生まれ変わらせることを得意とし、洗練された油彩画のスタイルを築き上げました。
楢󠄀重芸術の真骨頂といえば、日本人ならではの美しさを追求した裸婦像です。複雑な色合いとなめらかな肌の質感を巧みに表現した独自の様式が特徴で、生前から「裸婦の楢󠄀重」と称されるほど、特に高い評価を得てきました。

そんな楢󠄀重の画業に焦点をあてた四半世紀ぶりの本格的な回顧展が、大阪での開催を経て、ついに東京・府中市美術館にやってきます。
本格的な画壇での活動のきっかけとなった《Nの家族》(重要文化財)をはじめ、各時代における代表作を多数展示。東京美術学校時代の作品から絶筆に至るまでの作品を通して、彼が日本人としての油絵を追求する過程をたどります。
本展の最後に展示される、最晩年に描かれた裸婦像の傑作7点にも注目です。

また楢󠄀重は、ガラスに描いた絵を、絵具をのせた面の反対側から鑑賞する「ガラス絵」の技法を確立し、芸術的価値を高めた人物でもありました。
そのガラス絵のほか、素描、装幀、挿絵、随筆など、さまざまな分野で発揮された多彩な才能も、作品を通して紹介します。

小出楢󠄀重 《Nの家族》(重要文化財) 1919年 公益財団法人大原芸術財団 大原美術館
小出楢󠄀重 《横たわる裸身》 1930年 石橋財団アーティゾン美術館
《卓上静物》1928年 油彩、カンヴァス 京都国立近代美術館


【応募締め切り日】2026年1月14日(水)
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます
※本プレゼントは1月下旬頃の発送を予定しています。会期をお確かめのうえ、ご応募ください

 

■開催概要
小出楢󠄀重 新しき油絵
会期:2025年12月20日(土)~2026年3月1日(日)
 [前期]2025年12月20日(土)~2026年1月25日(日)
 [後期]2026年1月27日(火)~3月1日(日)
 *作品の大幅な展示替えがあります
開館時間:10時~17時(最終入場時間16時30分)
休館日:月曜日(1月12日、2月23日は開館)、12月29日(月)~1月3日(土)、1月13日(火)、2月24日(火)
会場:府中市美術館  2階企画展示室(東京都府中市浅間町1-3 都立府中の森公園内)
≪アクセス≫
・京王線「東府中」駅から徒歩17分、またはちゅうバス府中駅行き「府中市美術館」下車すぐ
・京王線「府中」駅からちゅうバス多磨町行き「府中市美術館」下車すぐ/武蔵小金井駅南口行き(一本木経由)「天神町二丁目」下車すぐ/武蔵小金井駅南口行き(学園通り経由)「天神町幼稚園」下車徒歩8分、国分寺駅南口行き(東八道路経由)「天神町幼稚園」下車徒歩8分
・JR中央線「武蔵小金井」駅から府中駅行き(一本木経由)バスで「一本木」下車すぐ/府中駅行き(学園通り経由)「天神町幼稚園」下車徒歩8分
・JR中央線「国分寺」駅南口から府中駅行き(東八道路経由)バスで「天神町幼稚園」下車徒歩8分
*車の場合は美術館近くの府中市臨時駐車場(無料)をご利用ください
観覧料:一般800円、高校・大学生400円、小・中学生200円

主催:府中市美術館
特別協力:芦屋市立美術博物館

●展覧会特設サイト:https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakuten/koide_narashige.html
●美術館公式X:@FuchuArtMuseum
●お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

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