衝撃展開の裏側
ドラマ内で描かれた、生田斗真さんが<一人二役>を演じることで、悪役・治済が打倒されるという意外すぎる展開。
この展開に至った経緯については、幣サイトのインタビューを通じ、制作統括である藤並英樹さんがその裏側を語っています。
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(脚本の森下佳子さんと)「治済へどんな罰を与えられるだろうか」と話し合い、「歴史に名を残せない、という懲らしめ方はあるかもしれないよね」と出てきたところで、斎藤十郎兵衛を絡めるアイデアに辿り着きました。
写楽の正体と言われている斎藤十郎兵衛ですが、素性はよく分かっていない。じゃあ、その彼を使えないか、といった構想に至った時「いいね!」と。
であれば、治済を魅力的に演じている生田さんに一人二役でやってもらっては、というアイデアも生まれ、実際にその話を生田さんにしたら「めちゃくちゃ面白そうですね!」と即決をいただきました。
四十七回をよく見てもらうと、実は「一橋治済の生田斗真」と「斎藤十郎兵衛の生田斗真」で歩き方、立ち方、話し方、そのいずれも絶妙な違いを表現していただいています。ぜひ注意してご覧ください。
一方、これまでたびたび生田さんが、江戸市中を出歩くシーンがあったと思うんですが…。それは本当に治済だったのか? あの場面で生田さんが演じていた人物はどちらだったのか? そんなところも、振り返って楽しんでいただけたら制作サイドとして嬉しいです。
(https://fujinkoron.jp/articles/-/19876)
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つまり藤並さんの説明によれば、視聴者が「治済」と思って眺めていた過去のシーンの中に、実は「十郎兵衛」が混じっていた可能性がある…。そう示唆されたのです。