きっかけはユニクロ

かつてはブラジャーといえばワイヤーで補正しパッドで盛るのが当たり前。「寄せてあげる」「バストシルエットを綺麗にする」のが目的だった。だが、女性がブラジャーに求めるものは近年変わってきた。

日本の下着市場を大きく変えたのがユニクロだ。2006年に、ブラジャーとインナーが一体化したカップ付きの「ブラトップ」を発売。

さらに、2011年にはワイヤーブラジャーの販売をやめ、ブラトップとノンワイヤ―ブラジャーという快適性を重視した商品に特化した。

ユニクロのホルターネックブラトップ(ユニクロ提供)

追い打ちをかけたのがコロナ禍だ。外出を控え感染拡大を防ぐ「ステイホーム」が推奨され、リモートワークも広がった。ユニクロの担当者は「コロナ禍で生活環境が大きく変わったことが毎日の服装選びにも影響を与えたと考えています。快適で体への負担が少ない服を選ぶことがポイントのひとつになりました。下着選びの基準が、胸をきれいに見せるというニーズは変わらないものの、人工的ではなく、自然に美しく整えるという考えが増えていると感じます」とコメントする。