選択肢が増えて
多様なニーズに合わせて下着メーカーでも着け心地を追求した商品を展開してきた。
大手下着メーカーの「ワコール」が展開する下着ブランド「ウィング」では、2020年にアンダーゴムの締め付けを軽減したブラトップ「くるしゅうない」を販売。2021年に「シンクロブラトップ」に名称を変更した。2025年夏は猛暑だったこともあり、「シンクロブラトップ」シリーズの1~9月の売上は前年比142%になった。
さらに、ノンワイヤーブラジャーのブランド「GOCOCi」を2025春夏シーズンにリニューアル。「ノンワイヤーで思い通りおしゃれを楽しむ」をコンセプトに若年層を意識した商品で、下着に見えないようなデザインも多い。
一方で、ワイヤーブラジャーも進化している。「ワコール」ブランドが展開する「ハグするブラ」は、ちょうど脇の下にあたる部分に体温によって形状を変え体になじむ樹脂パーツ「ハグシート」が特徴。脇部分から背中にかけて通常のブラジャーよりも伸縮性のある生地を使った上、脇部分に高さを出したことで、脇肉の食い込みが気になりにくい設計となっている。
ワコール広報の久保優果さんは「ノンワイヤーだけでなくワイヤーブラジャーも着け心地が求められるようになってきました。機能性と快適性を両立させた商品が人気です」と話す。