大江 そうそう。コロナ禍の頃に動画配信サービスを契約して、もう観なくなったのに解約を忘れていることも。スマホを乗り換える時に契約したオプションサービスに、月々数百円ずつ払い続けているケースも要注意です。利用していないのにお金だけ払い続けるなんて、もったいないですよね。

深田 毎月の固定費では、民間の保険料も見直しが必要です。そういえば、大江さんご夫妻は医療保険や死亡保険に加入していなかったそうですね。

大江 そうなんです。夫はがんを患い2年ほど前に亡くなりましたが、この判断は間違っていなかったと思います。治療中も、高額療養費制度を使って負担額を抑えることができました。私たちには子どもがいないので、死亡保険も不要でしたし。

深田 病気や入院は、誰の身にもいつかは起きるライフイベントのようなもの。貯蓄が少ない場合は少額のものに加入してもいいと思いますが、公的サポートがあるので、私も大江さんの考えに賛同します。

一方、地震保険や火災保険は入っておいたほうがいいですね。どちらも家の倒壊や焼失など、預金ではカバーしきれないような経済的リスクがあり、しかもすぐさまお金が必要になりますから。

大江 もうひとつ、みなさんが誤解しがちなのが先進医療特約。健康保険が適用されない先進医療は、言わば実験段階の技術です。魔法のように病気が治るわけではないので、よく考えて加入したほうがいいでしょう。