「念押しして」と伝えていたこと
<そのように三田さんから言われていた橋之助さん。家族に「プロポーズするけれどいいかな」と相談したそうだ。「プロポーズしました」ではなく――>
主人と私、二男の福之助、三男の歌之助がリビングに集められ、「プロポーズする。大事なことなので家族にきちんと報告したい。受けてくれたら、結婚したい」とものすごく改まって報告されました。私は「ああ、来た、来た」。で、「もし断られたら笑顔で戻っていらっしゃい」と冗談っぽく言ったら、息子たちに「それ今言うことじゃないから」とたしなめられました。
橋之助には、結婚したい人ができたらこれだけは必ず念押しして、と伝えていたことがあります。それは「歌舞伎の世界は、中に入ってみないとわからないことや大変なこともたくさんある」ということ。せっかくのご縁なのに、後で「えっ!」となるのは悲しい。私は「どこの家にお嫁に行こうが、苦労するのは当たり前」と覚悟していましたが、それでも歌舞伎の家は想像以上に大変だったからです。
「大変」といっても時代も変わってきています。「昔はこうだった」はすごいプレッシャーになると思うから、愛未ちゃんには「今の時代」に合わせて一番いい形でいろいろ教えてあげたいと思っています。