戦友みたいな感覚

<中学時代にカンフー映画にはまっていた3人は、現代でもそろってカンフーポーズを見せる。劇中では、現代と1988年代の文化や風俗が対比され、当時は通用したことが令和ではNGになっていることも。3人が立ち寄る「ガンダーラ珈琲」のアルバイト、西野白馬(福本莉子)から今どきの突っ込みを入れられる。また、3人の記憶では映画研究部が町で開催した作品上映会に多くの住民が集まり盛り上がったはずだった。ところが、実際は中止になっていたことがわかるなど、「記憶違い」なできごともあり、謎が深まる構成も巧みだ>

反町君、津田君という同世代3人で演じることができるのもすごく楽しいんですよ。反町君はこれまでいろいろな役を演じていますが、「同年代の気さくなお兄ちゃん」という感じで話しやすい。若いころからいろいろな作品に出演して注目されてきた人なので、彼が見た景色を聞いているとすごく楽しいですね。津田君は、僕と一緒で割と遅咲きと言えば遅咲き。だから共鳴できるところがあって、戦友みたいな感覚でいます。

(『ラムネモンキー』/(c)NHK)

肇たち3人は仕事で悩んだり、挫折をしたり、それぞれ人生に行き詰っています。幸せを得ているのか分からないようなおじさんたちが久しぶりに集まる。中学時代の回想も入り、自分が忘れていた気持ちを思い出して、50代からの新しい人生に向き合います。同世代としてすごく共鳴できるところがある物語。

懐かしさもありつつ、中学時代の記憶の向こうに自分がイメージしていたものが違ったという仕掛けも楽しんでいただきたいですね。肇たち3人が、マチルダをどうやって探すのか、マチルダとは何者なのかというサスペンス要素も入ってきます。