ラジオ番組で指摘される

続いての事件は40代半ば。以前、この連載でも書いたけれど、自著のプロモーションでのラジオ出演時だった。生放送終了後、緊張のあまりトークが空回りしていた初対面の私へ、ディレクターはこう言った。

「トーク内容は良かったと思います。でも小林さん、きっとあなたはこれからラジオで話す機会が増える予感がするので言わせてください。話す際の返事は『うん』ではなくて『はい』です」

イメージ(写真提供:Photo AC)

この(当時の私からすると)苦言が功を奏したのか、トークに関する猛勉強を開始して、もう3年以上もラジオの仕事と勉強が続いている。私の趣味であり、十八番になりつつあるエンタメについてマイクの前で愉しくしゃべっている。いつかまたディレクターと仕事でめぐり逢ったら、お礼を言いたいし、なんなら菓子折りのひとつでも渡したい。これぞ報恩謝徳というのか。