その地を治めるべきお方が我が主、足利義昭様じゃ

一方で、従者の様子を気にする素振りを見せた半兵衛。

岐阜の繁栄を前にして、「以前来た時とは見違えるようじゃ」と光秀が話すと、得意満面で「関所と座をなくして誰もが商いをできるようになさったのじゃ」「いずれはここが京の都や堺をしのぐ日が来るやもしれませぬぞ」と話した小一郎でしたが、光秀は、我慢できないといった様子でふきだします。

「たとえこの岐阜がいくら栄えようと京や堺には到底及ばぬ。その地を治めるべきお方が我が主、足利義昭様じゃ」と光秀が語ると、苦い顔を見せた藤吉郎。

そのすぐ後ろで、半兵衛は変わらず鋭い眼光のまま、前を見据えるのでした。