まず自分が変わること

ずばり、幸せぐせはA。夫の横柄な態度は夫だけの問題でなく、夫婦二人にその原因があると考えましょう。特に外出先で一緒にいるときの言動には、そばにいる妻が与える影響が大きいのです。

「家では優しい夫」なのですから、夫の本質は穏やかなのでしょう。ではなぜ外で高飛車になるのか。妻がきっかけを作っているという可能性もあります。例えば妻がなにげなく「あの店員さんの態度、ちょっと失礼な感じよね」と、ネガティブなことを言ったとしましょう。夫が気にしていないことを、わざわざ気づかせてしまっているのかもしれません。多くの夫は、妻の前で威厳を保ちたいという気持ちがあるもの。その結果、「たしかに失礼だ!」と、高飛車な物言いでクレームを入れるに至るのです。

友だち同士なら、「あの店員の態度、人をバカにしているみたいよねぇ」と言っても、「ほんと、いやねぇ」と共感されて終わるだけでしょう。けれど相手が夫のときは気をつけて。「なに、バカにしただって!?」と、妻が思う以上に、深刻に受け取られてしまうことがあるのです。焚きつけたつもりはないのに、自分が原因だと言われるのは納得がいかないかもしれません。でも、だからといって「夫の問題だから放っておく」と突き放してしまうのは、いかがなものか。まるでもう、夫婦としてやっていく気がないかのようです。

もし夫の物言いがカスハラになりそうだったら、その場で妻が店員に「ごめんね、失礼なこと言っちゃって」と謝れば、殺伐とした空気感は和らぎます。夫が「なんだよ、悪いのはあっちだろ!」と言い返しても、「いろんな人がいるのよ、アナタ」となだめるなど、妻がその場のフォローや夫のケアをしてもいいのではないでしょうか。根は優しい夫なのですから、すぐに落ち着くはずです。

覚えておいてほしいのは、自分が変わることで状況が良くなる場合があるということ。夫の出る幕がなくなるように自分が先に動きつつ、ネガティブな情報を与えないよう意識するだけでも、夫の態度が変わったり、高飛車な言動そのものがなくなったりするかもしれません。「夫を焚きつけているかも」と、自覚するだけでも違うはずです。

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(イラスト◎大野舞)