疲れ目をいたわる5つの知恵

朝から晩まで働き通しの目。負担を軽減して目にやさしい生活を心がけましょう

【1】目にやさしい環境を整える

「夏に気をつけたいのが、エアコンによる目の乾燥。風が直接目に当たらないよう風向きを調節しましょう」(飯田先生。以下同)

また、室内の照明が暗いと物が見えにくくなり、疲れ目の原因に。

「自分で見えやすいと思う明るさであればOK。特に照明器具にこだわる必要はないと思います」

注意が必要なのは、スマートフォンやパソコンなどから発せられるブルーライト(青色光)です。

「可視光線の中でも、青色光は目や体への負担が少なくありません。浴びすぎると体内時計を狂わせ、睡眠の質を低下させてしまうので、寝る直前までこれらの機器を使うことは避けましょう」

 

【2】サングラスで強い光をカット

日差しの強い日に外出する際は、サングラスで目を守ることが大切。目にダメージを与える紫外線や可視光線をカットすることで、老化予防になります。また、加齢黄斑変性を防ぐには、網膜の黄斑部を守るレンズを選びましょう。

「黄斑部には光のエネルギーが集中するため、強い酸化ストレスを受け、細胞が傷みやすいのです。紫外線だけでなく、可視光線の中でも有害とされる色の光をカットする効果のあるレンズを着用しましょう。無色透明のレンズもありますので、色つきに抵抗のある人におすすめです」

 

【3】乾燥から守り、目に潤いを

スマホやパソコンでの作業、読書、ゲームなどに集中していると目を見開いた状態が続き、まばたきの回数が減ってしまいます。それが、ドライアイを招くことに。

「まばたきをしないと、目の表面を覆っている涙が蒸発してしまいます。そのため、目の潤いを保つには、意識してまばたきをすることが大切です」

なお、ドライアイ対策としては目薬の利用も一つの方法。

「目になるべく負担をかけないためにも、防腐剤無添加のものを選ぶようにしてください。症状が重い時には詳しい検査をして、適切な治療を受けることが大切です」