乃木の知られざる過去
野崎は乃木の正体に迫りつつあった。乃木の経歴に記載されていたアメリカの公立高校「州立ロンガリーハイスクール」を調べると、乃木の在籍記録がなかった。
そこでFBI捜査官に調査を依頼したところ、乃木は「丹後隼人」という名でアメリカへ留学し、同名のミリタリースクールで学んでいたことが判明。射撃、格闘技、サイバーセキュリティなど、あらゆる科目でトップの成績を収めていた。
さらに野崎は、乃木の正体を探るため、バルカ共和国を訪れ、その後、乃木の出身地・京都府舞鶴市へ。地元の小学校や児童養護施設を訪ねると、意外な事実を知ることになる。
乃木は幼い頃、バルカで人身売買されて物乞いをしていたところを、戦場ジャーナリストに助けられた。その後、日本へ渡り、丹後隼人という名前を与えられ、舞鶴の児童養護施設で育ったのだった。