ストーリーは…

主人公の藤代なぎさは、獣医学部を卒業し大阪にある大学付属の動物医療センターに就職した「研修獣医師」。ここは重い病気にかかった犬や交通事故に遭った猫などを高度医療で救う緊迫した現場で、新人のなぎさは戸惑うばかり。問診も採血も正確なエコー検査も何もできない自分にもどかしさを抱えつつも「動物を幸せにしたい!」と奮闘する。

しかし、最大の仕事は人と話すことだった!

動物の病状を伝えるのも、高額な治療費やリスクのある手術について動物に代わって選択をするのも、すべて「飼い主」。

動物を救うために獣医師になったなぎさだったが、その先にある飼い主の事情に一生懸命寄り添い、最期を一緒に看取(みと)ることで、動物だけではなく人の思いに触れていく。

コミュ力抜群の陽キャ女子、ドジで愛されキャラの御曹司、会社員を経て再チャレンジするシングルマザーの同期たちと切磋琢磨(せっさたくま)したり、時にはいけずな愛玩動物看護師や動物としか目を合わせない偏屈な教授に脳内で毒を吐いたり――大阪の下町で動物病院を営む獣医師の祖母に見守られながら、なぎさは獣医師として一歩ずつ進んでいく。

そして2年後、大阪での研修を終えたなぎさは、ひょんなことから与論島へ。人よりも牛が多い畜産の島で、すご腕のベテラン獣医師とバディを組んだなぎさに、連日の牛の出産、深夜の急病対応が押し寄せる。果たしてなぎさは、この急激な環境変化に“適応”していけるのか。