●自立時の住み替えシミュレーション図を拡大

 

大きなメリットは、引っ越しをきっかけに物の整理ができること。マンションや施設は収納が限られていますから、必然的に物を減らすことになり、家族にも迷惑をかけないで済みます。

要介護状態となって2回目の住み替えをするにあたっても、環境が変わることや居住スペースのサイズ感に慣れておくことは、大事な準備の一つなのです。

検討の際は、次の住まいでどんな不便や不安を解消したいのか、予算はいくらかを整理しましょう。そして情報収集のため、物件の内覧会や施設の見学会に積極的に参加を。

施設によって月額費用はさまざまですが、住人との相性などを考えると、生活レベルに合った場所に絞るのがベストです。1回目の住み替え先の主な選択肢を紹介します。

比較的少ない予算で入居できるのが、「一般(自立)型ケアハウス」。自立した生活に不安のある60歳以上の人が対象で、食事が提供され、緊急時対応などのサービスが受けられます。

初期費用は30万~80万円程度が一般的。月額費用は所得が低い人ほど安くなり、国民年金受給者なら家賃に食費・管理費を足しても月10万円かからないケースも。ただし施設数が限られるため、希望するエリアで地道に探す必要があります。

シニア向け賃貸住宅として人気なのが、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」。介護は別途契約が必要なものの、見守りや生活相談サービスが受けられるため安心です。

家賃は地域や部屋の広さで変動し、10万~20万円程度+管理費(共益費)。ほかに家賃1~3ヵ月分の敷金と、食事提供や介護を受ける場合はその費用がかかります。