◆最愛の人・市とのラストシーン
お市様とのシーンでは、さまざまなことに本当に助けられました。
まず、お市様を守る場面での立ち回りですが、当初は勝家がお市様を安全な場所へ避難させ、1人で立ち向かう流れだったんです。
けれど演出の方の熱い思いをうけて、このシーンで初めて勝家とお市様が手をつなぎ、その手を離さないまま立ち回ることになりました。
演じていて不思議だったのは、勝家がお市様に守られているような感覚になったことです。
もちろん勝家はお市様を守ろうとしていますが、逆に自分も守られていることが、つないだ手から自然と伝わってきまして。
もしこのシーンについて宮崎さんとお話しする機会があれば、きっと「そうですね」と言ってくださる気がします。
そして、勝家とお市様が天守から身を投げる最期の場面について、これは俳優としての感覚の話になりますが、以前、勝家とお市様がともに眠るお墓を訪れたときに「この2人はずっと一緒にいられるんだ」と感じたんです。
その思いが、最期の場面に向き合ううえでの大きな支えになりました。役としての思いとはまた別の話になりますが、俳優としてはそうした感覚も大切にしています。